quaggaを使ってOSPFのお勉強(2)
前回の続きです。
今回は OSPF の設定を行なって、実際に動作を確認してみます。
■quaggaの基礎
quaggaは、各プロトコル毎に専用デーモンが存在しています。
各プロトコル用デーモンとVTY接続用ポート番号は以下の通り。
No | プロトコル | ポート番号 |
---|---|---|
1 | zebra | 2601/tcp |
2 | ripd | 2602/tcp |
3 | ripngd | 2603/tcp |
4 | ospfd | 2604/tcp |
5 | bgpd | 2605/tcp |
6 | ospf6d | 2606/tcp |
7 | ospfapi | 2607/tcp |
8 | isisd | 2608/tcp |
■quaggaの初期設定
1. サンプルの設定ファイルをコピーする。
#> cp /usr/share/doc/quagga/examples/* /etc/quagga
2. 起動デーモン設定ファイルの修正
デフォルトでは全て"no"となっており、デーモンが全く起動しない。
今回利用するデーモンである"zebra","vtysh","ospfd"を "yes"に変更しておく。
[/etc/quagga/daemons]
: zebra=yes vtysh=yes ospfd=yes :
■quaggaの起動
#> /etc/init.d/quagga start
これで、zebra や ospfd といったデーモンが立ち上がっていればOK。
後は上表の通り、2604/tcp に telnet 接続してみて、接続できればOK。
■quaggaの操作
CISCO系の機器をイジった事がある人であれば、違和感なく操作出来ると思います。
(プロトコル事にデーモンがあるというのが分かりにくいかも知れませんが。。。)
設定ファイルに設定を入れていく事も可能ですが、やはり一般的にはVTYシェルと呼ばれる
コンソール上で設定していくようですので、こちらもVTYシェル上で設定していきます。
本日はここまで。。。。
次回は実際に OSPF を話すための設定を入れていきます。